2004年"ムエタイ"


2004年2月24日
K-1 WORLD MAX 日本代表決定トーナメント
小比類巻 山本KID徳郁
魔裟斗が世界王者となり、無条件で世界大会出場が決まっているために、
誰がこの予選を勝ち抜いて世界大会出場を決めるのかに注目が集まった。
そのため、初めての魔裟斗不在(ゲストとして来場)の大会となった。

魔裟斗不在により、優勝候補筆頭となった小比類巻は、
一回戦にHAYATOを判定で下す。
もう一人の優勝候補である武田幸三も、
一回戦にシュートボクシングの実力者である緒形健一にアッパーでダウンを奪われたものの、
ローキックで攻め、1Rタオル投入TKO勝ちをおさめる。

それにより、小比類巻と武田の優勝候補の二人が準決勝で激突。
1Rは武田のコンビネーションが決まり、小比類巻はやや劣勢。
だが、迎えた2Rに小比類巻の飛びヒザ蹴りが武田のアゴにクリーンヒット。
小比類巻の完璧なKO勝利となり、決勝へ。

一方、反対ブロックでは、『神の子』山本"KID"徳郁が登場。
一回戦に村浜武洋から1R、2Rと合計三回のダウンを奪いKO勝ち。
初参戦で激しいインパクトを残した。
しかしKIDはこの試合で指を骨折し、準決勝にはリザーブマッチを勝利した武蔵の弟、TOMOが進んだ。

そして今大会ただ一人の海外選手、トルコのセルカン・イルマッツが、
一回戦に安廣を、準決勝にTOMOをともに右ストレートでKOし決勝へ進んだ。

そして決勝戦。小比類巻vsイルマッツの試合は、
終始的確なローキックを放った小比類巻が判定勝利。
悲願の日本T優勝を果たした。

小比類巻はマイクアピールで、「今日は俺の日でした。」と言った。
(ゲストで来ていた魔裟斗は「はっきり言って(世界大会では)一人消えたなと」と小比類巻優勝をあざ笑った)

K-1 WORLD MAX 2004 日本代表決定トーナメント 試合動画



3月21日
新日本キック
ブアカーオ
4月7日のMAX世界大会開幕戦の切符をかけて、
ブアカーオ・ポー・プラムックvsフジ・チャルムサックのムエタイ代表をかけた試合が行われ、
終始優勢だったブアカーオが判定勝利し、開幕戦の切符を手にした。



4月7日
K-1 WORLD MAX 世界一決定トーナメント開幕戦
魔裟斗 ブアカーオ JWP
今年からMAXにも開幕戦が設けられた。

○ マイク・ザンビディス vs HAYATO ×(判定)
○ 小比類巻貴之 vs パウロ・バリッシャ ×(判定)
○ シャミール・ガイダルベコフ vs マルフィオ・カノレッティ ×(判定)
× ドゥエイン・ラドウィック vs ジョン・ウェイン・パー ○(判定)
○ ブアカーオ・ポー・プラムック vs ジョーダン・タイ ×(判定)
○ アルバート・クラウス vs ジャダンバ・ナラントンガラグ ×(延長判定)
○ 魔裟斗 vs セルカン・イルマッツ ×(判定)

小比類巻、魔裟斗の二人の日本人エースは順調に判定勝ちで本戦出場を決めた。

2004年に入り、参戦選手のレベルも格段に上がったといえる。
その代表といえる選手がブアカーオ・ポー・プラムックとジョン・ウェイン・パーである。
ブアカーオはニュージーランド代表のジョーダン・タイを圧倒。
ジョン・ウェインもMAX常連のラドウィックから3度のダウンを奪い完勝。
両者は7月の世界大会本戦の優勝候補と目された。

この大会で一番の波乱はクラウスvsナラントンガラグの一戦。
初参戦のナラントンガラグが2Rになんとクラウスからダウンを奪う。
その後もお互い打ち合う展開が続きドロー。延長へ。
そして延長の末、クラウスが辛くも判定勝利。

スーパーファイトでは山本"KID"徳郁がMMA(総合)ルールでトニー・バレントと対戦。
1R58秒でチョークスリーパーで一本勝ちをおさめた。



7月7日
K-1 WORLD MAX 世界一決定トーナメント決勝戦
ブアカーオ 魔裟斗 クラウス
七夕に行われた世界一決定トーナメント決勝戦。
注目は魔裟斗が連覇するかどうか、の一点のみだった。

一回戦、魔裟斗は主催者推薦で出場のジャダンバ・ナラントンガラグの打撃に苦しみながらかろうじて判定勝利。
準決勝は、一回戦でロシアのシャミール・ガイダルベコフを下してきたクラウスと四度目の対戦。
1R終盤にヒザでクラウスの体勢を崩してからのパンチで魔裟斗がダウンを奪う。
2R、3Rはクラウスが攻めこむが魔裟斗もかわしながらキックを当てる展開。勝負は判定へ。
ダウンは取ったものの、2R、3Rに攻め込まれた魔裟斗だが、辛くも判定勝利。
連覇に向けて決勝に駒を進めた。

しかし、魔裟斗は一回戦、準決勝とかなりダメージを負い、さらにバッティングも受けて、
満身創痍の状態だった。

反対ブロックでは、小比類巻が日本T優勝の勢いそのままに、ザンビディスからダウンを奪い完勝で準決勝へ。
もう一つの一回戦ではブアカーオとJWPの優勝候補同士の激突。
お互い積極的にパンチ、キックを放ってゆくが、本戦では決着つかず延長戦へ。
延長ではスタミナの差でややブアカーオ優勢であり、そのまま判定勝利。準決勝へ。

準決勝は小比類巻vsブアカーオ。小比類巻は2002年にムエタイのガオランに完敗しているのでここは汚名返上したいところ。
しかし、1R序盤こそ互角だったものの、中盤からブアカーオの足技が小比類巻に立て続けにヒットする。
そしてブアカーオの首相撲からのボディへのヒザ、そして首へのヒザがクリーンヒットし小比類巻はダウンを喫する。
2Rに入るともはやブアカーオの一方的な展開となり、小比類巻は二度のダウンを奪われKO負け。
ブアカーオは決勝へ。

決勝戦は魔裟斗vsブアカーオ・ポープラムック。
試合前のダメージの状態は雲泥の差であった。
一回戦こそ延長まで行ったが、致命的なダメージも無く、準決勝をKOで勝ちスタミナにも余裕のあるブアカーオ。
一方、魔裟斗は一回戦、準決勝とフルラウンド戦い、ダメージもかなり蓄積している。
俺の主観ですが、この時点で勝負あった様な気がします。

試合は1Rからブカーオの前蹴り、組み付いてのヒザが決まり、魔裟斗は苦しい展開。
それでも体力に余裕が無い魔裟斗は前に出ていくがことごとく前蹴りに潰される。
2Rに入ってもブアカーオの攻撃は止まらない。
上段前蹴りから、ローキックを当て魔裟斗がダウンを奪われたかに思われたが、角田レフェリーはスリップとコール。
そのまま3Rもブアカーオ優勢で勝負は決したかと思えたが、判定はドロー。
ブアカーオの勝ちが妥当だと誰もが思っていたが(魔裟斗自身も首をかしげていた)、延長戦へ。
延長でもブアカーオ優勢は変わらず、判定でブアカーオが勝利。
ブアカーオは初参戦で2004年のMAX世界王者に輝いた。

(のちに決勝戦のジャッジが、本戦でドローはミスジャッジだったと、公式サイトで発表があり、
大成敦、中川敬介、角田信朗の三名のジャッジが減棒処分などに処された)



10月13日
K-1 WORLD MAX 世界王者対抗戦
ブアカーオ 須藤元気 山本KID徳郁
× 小次郎 vs マイク・ザンビディス ○(KO)
× 大野崇 vs マルフィオ・カノレッティ ○(判定)
○ 小比類巻貴之 vs アルバート・クラウス ×(判定)
○ ドゥエイン・ラドウィック vs ウィリアム・ディンダー ×(延長判定)
○ 安廣一哉 vs サミール・ベルバーチ ×(判定)
× ジョン・ウェイン・パー vs アースラン・マゴメドフ ○(延長判定)
○ 山本"KID"徳郁 vs ジャダンバ・ナラントンガラグ ×(KO)
× 武田幸三 vs ブアカーオ・ポー・プラムック ○(再延長判定)
○ 須藤元気 vs マイケル・ラーマ ×(TKO)

ザンビディスが小次郎に何もさせずにKO勝利。
小比類巻は初代王者クラウスから飛びヒザでダウンを奪い完勝。

KIDが総合ルールでナラントンガラグと対戦。
マウントを奪うなど一方的であったが、ナラントンガラグもスイープするなど良い動きを見せる。
そしてナラントンガラグのハイキックを避け、KIDがカウンターの右ストレートでKO勝利。

試合後、KIDはマイクアピールで大晦日に魔裟斗との対戦を要求。
解説席の魔裟斗も驚いた様子だった。

武田は王者ブアカーオ相手に再延長までもつれ込むが、
再延長Rでパンチで二度のダウンを奪われ完敗。

須藤元気が元ボクシングアメリカ王者マイケル・ラーマに完勝。
連続バックハンドブローでダウンを奪い、その後組み付いてのヒザでラーマは出血。
そのままドクターストップにより須藤の勝利。



11月7日
K-1 WORLD MAX オセアニア予選
2005年のMAX出場権をかけてオセアニア代表を決める予選が行われた。
シェイン・チャップマンが優勝。



12月31日
K-1 PREMIUM Dynamite!!
魔裟斗 KID
大晦日のDynamite!!で魔裟斗と山本"KID"徳郁が対決。

1RにKIDの右フックから踏み込んでの左ストレートが魔裟斗にクリーンヒットし、
まさかまさかの魔裟斗からダウンを奪う。
しかしその直後に魔裟斗のローキックがKIDの下腹部にモロに入り試合が一時中断。
KIDがこんなに苦しい表情をしたのは始めてであり、ローブローのダメージは深刻であった。
インターバルの後、魔裟斗にイエローカードが出されて試合再開。

2Rの1Rと同様、KIDが良い動きを見せる。
しかしローブローの影響か、動きが鈍っていた。
そして魔裟斗のハイキックがKIDにヒットし、KIDがダウン。
3RはKIDが積極的に出るが、魔裟斗がかわす展開で勝負は判定へ。
判定の結果、魔裟斗が勝利。内容的には辛勝であろう。


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