2003年"快挙"


2003年3月1日
K-1 WORLD MAX 日本代表決定トーナメント
魔裟斗 小比類巻 武田幸三
世界一になるために予選では負けられない魔裟斗。昨年のリベンジを果たしたい小比類巻。
そして元ラジャダムナン・ウェルター級王者、武田幸三の参戦により豪華メンバーでの日本予選となった。

魔裟斗は、一回戦に須藤元気を、二回戦に村浜武洋をともに判定で下し順調に決勝へ。

一方ライバルといわれた小比類巻は一回戦で安廣一哉にダウンを奪われまさかの判定負け。
そしてその安廣を破ったのが武田幸三であった。

決勝は魔裟斗vs武田。おたがい慎重な試合運びで手数は少なかったが、
要所要所を連打などで攻めた魔裟斗が判定勝利で優勝。
日本T連覇を達成。

試合後のマイクで「僕の目標ははっきり言うとこの次なんで」と言い放った。
(その後ろで悔しそうにするコヒが印象的だった。)

テレビ放送は無かったが(格闘王で放送)、決勝の前に行われたスーパーファイトで
2002年のMAX世界王者アルバート・クラウスがマイク・ザンビディスにKO負けするという波乱があった。



7月5日
K-1 WORLD MAX 世界一決定トーナメント
魔裟斗 クラウス サワー
注目は魔裟斗とクラウスが優勝するのかどうか。
ヨーロッパ5冠王のアンディ・サワー、主催者推薦で日本T準優勝の武田も参加し、 レベルの高いメンバーとなった。

魔裟斗は一回戦にマイク・ザンビディスを判定で下す。
試合はザンビディスが攻めて、魔裟斗がかわす展開で優劣つけがたかったが、
1Rにザンビディスのスリップを審判がダウンと宣告したことが魔裟斗の勝因となった。
そして続く準決勝で、サゲッダーオ・ギャットプートンから2Rに二度のダウンを奪ってKO勝利し、
順調に決勝に駒を進めた。

反対ブロックでは、一回戦に武田がラドウィックにKO負け。
サワーもクラウスに二度ダウンを奪われKO負け。
クラウスは準決勝でラドウィックにKO勝利し、こちらも順調に決勝へ進んだ。

迎えた決勝戦。魔裟斗とクラウスのライバル対決。
1Rはほぼ互角、やや魔裟斗がローキックを的確に当て優勢か、という感じ。
そして2Rに歴史的瞬間が訪れる。
2R2分13秒、クラウスの右フックに魔裟斗のカウンターの左フックがクリーンヒットし、
クラウスがダウン。そのまま10カウントにより魔裟斗のKO勝利。
魔裟斗は2003年MAX世界王者になり、日本人初の世界王者という快挙を達成。

(※決勝戦のカウントコールが若干早かったが、これは主催者が魔裟斗を勝たせたいという意向が関係したと思われる
しかし、あのまま続けていても魔裟斗が優勢だった感は否めないので結果は同じであろう)

魔裟斗vsアルバート・クラウス2003試合動画



11月7日
K-1 WORLD MAX ニュージーランド予選
2004年のMAX出場権をかけてニュージーランドで予選が行われた。
ジョーダン・タイが優勝。



11月18日
K-1 WORLD MAX 世界王者対抗戦
魔裟斗 須藤
× 大野崇 vs シン・ノッパデッソーン ○(延長判定)
× 土井広之 vs マルフィオ・カノレッティ ○(判定)
○ 小比類巻貴之 vs トニー・バレント ×(KO)
× 村浜武洋 vs アンディ・サワー ○(判定)
× 松本哉朗 vs ドゥエイン・ラドウィック ○(TKO)
× 須藤元気 vs アルバート・クラウス ○(判定)
× 小次郎 vs ダニエル・ドーソン ○(判定)
○ 魔裟斗 vs ビンス・フィリップス ×(KO)

小比類巻がイロモノのバレントに順当にKO勝ち。
村浜はヨーロッパ五冠王者であり、S-CUP2002王者のサワーから2Rにダウンを奪うが、
3Rにダウンを奪いかえされ惜しくも判定負け。
須藤元気がクラウスと闘うも判定負け。
試合中にコーナーで背を向けてロープを使ってのキックを出すなど、
トリッキーな動きを見せたが、角田レフェリーに注意を受けた。

魔裟斗は元IBF王者ビンス・フィリップスに再三のローキックを当ててKO勝ち。
この大会から困った時には魔裟斗vsボクサーの試合を組む様になる。


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